古色迷宮輪舞曲 〜HISTOIRE DE DESTIN〜

ゲームクリア。

蓋を開けてみると完全な妹ゲーでしたね。
咲は可愛いのでいいのですが、他のヒロインの使い捨て感がヤバイ。
特に主人公に好意を寄せるよう仕組まれたうえで犠牲になれと言われた一葉とか涙無しに語れません。

で、肝心のシナリオですが、私の頭が悪かったせいか後半はよく分からなかったんですよね。
運命の輪の狂いとは関係無く、咲は一度死にかけ、その時にやり直したいと思ったからサキが生まれ、舞さんが観測したので狂いが生じた?
その後、行人や咲が狂いを直すために過去に経験した事象に飛んでいますが、微妙に話が見えなくて置いてけぼり感がありました。
そもそも、なんで咲が祈ったらそんなことできるのか謎だし、舞さんが世界でプレイヤーと同じ視点でいられるのも謎だし、普通に以前から事象を飛んでる美月さんとかもう突っ込む気力も沸かない。
もうちょっとシナリオが分かりやすくても良かったんじゃないのかなあと。
私の読解力不足は認めますが、話が比喩ではなくあっちこっち飛ぶうえ、前の話を確認するにも運命量を消費しないといけないので読み返すのも億劫になる仕様なのがきつい。

全体的な解釈は考察サイトを読んでもう少し考えます。
以下、思ったことを徒然と。

中盤の影(?)と戦う辺りがサスペンス要素もあって面白かった。
正体が美月だと分かって割とがっかり。

三月ウサギと手を組んで速攻でエロシーンになるのは「はぁ?」って思った。
全体的にエロシーンが唐突すぎる。

和奏に箱を開けさせるために一葉を犠牲にしたわけだけど、箱の中の写真を最初から行人に渡す方法はなかったのか。

ラストで美月がまた美星を助けるために過去に戻ってるような感じがしたけど、また同じことの繰り返しか?
いや、きっとイマまでとは違うんでしょうけど、どう違うのかよく分からなかった。

運命量とかキーワード使用して先に進むってのは悪くないアイデアだと思うけど、ただ単に面倒なだけでしたね。
間違ったキーワードを投げる→運命量減る→ヒロイン死亡でリスタートポイントへ→同じ事象を繰り返しすぎでやり直し
のパターンが多すぎてイライラしました。
正しいキーワード投げても別のヒロインの運命量が減って死亡とかも多すぎて何とも。
キーワードを投げた際に、誰の運命量が減った(増えた)のかはっきり分からないことが多いのも問題ですね。
ヒロインor主人公が死んでもやり直せばいいだけなのですが、そのため本当にただ面倒な作業ゲーになってしまって、ゲーム性は殆どないのが残念。
何度も繰り返す前提なのに、場面ごとのオートセーブの度にスキップが止まるのも狂気の沙汰です。
ここは本当にどうにかしてほしかった。

ヒロインや主人公が死にまくるうえ、主人公がヒロインを殺したりもするので、最後のハッピーエンドにあまり重みがなかった気がします。
どうせ死んでも事象をやり直せばいいんでしょって思ってしまうし。

プレイヤーを巻き込む描写はEver17を彷彿とさせましたね。
肝心のシナリオについていけなかったせいで、イマイチ感動もできませんでしたが。


とまあ、こんな感じですかね。
もうちょっとシナリオを分かりやすくしてもらえると、感情移入しやすくて良かったんじゃないかなあと。
クオリアって言葉が好きなのはよく分かりましたが。

プレイ時間は10時間33分でした。
Hintは36回使用。かなり使いましたね。
キーワードは259/274で、フローは92%。
全部埋めると舞さんのエロシーンが見られるということで、一応最後まで頑張ってみようと思います。