Flyable Heart

総括。


のいぢ絵の可愛いヒロインたちときゃっきゃうふふするどこにでもあるキャラゲー
プレイする前はそんなイメージでしたし、中盤までは割とそんな雰囲気でした。
序盤の理不尽な展開や女尊男卑的な展開にはやや辟易しましたが、中盤以降は予想外に重い設定があったり、
興味を惹かれる伏線や謎を残してエンディングを迎えます。
そして、これはただのキャラゲーじゃないかもしれないぞと思い直します。
最後までプレイしてみると大方の謎は明らかになり、作品の雰囲気を崩すほどの重い展開や難解なシナリオにはなっておらず、
バランスが取れていたように感じます。
シナリオゲーだと銘打ってしまうとやや荷が重いかもしれませんが、設定や伏線がしっかりしていて、
その辺のキャラゲーとは一線を画す作品だったと思います。

シナリオ評価については、伏線が回収されるすずの√が有利なので省略。
それでも敢えて一番をつけるなら、茉百合√ですね。
伏線とか全く関係無い部分ですが、茉百合さんが素になった瞬間の驚きは、
私がエロゲをやってきた中でも5本の指に入ると思います。

キャラ評価について。
茉百合>>>>>結衣>>>桜子>すずの≒天音>>>くるり
という感じ。
茉百合さんが一番好きで、次が結衣。
あとはあんまり差がなくて、くるりは最後まであんまり好きになれなかったという感じ。

点数について。
85点です。
75点〜80点程度かと思っていたので、予想を上回る点数です。
名作とまでは言えませんが、立派な良作です。
ただ、これは事前の期待度と反比例した結果とも言えるので、
誰かに「面白いよ」と勧めにくいちょっと難しい作品ですね。

プレイ時間は13時間ジャスト。
個別ルートが一人辺り大体1時間半〜2時間くらいと、思ったより短かったのでこんなもんです。


最後に。
設定や伏線について色々褒めましたが、そんなことより茉百合さんが大好きです。
晶も立派な主人公だったと思います。
素になった茉百合さんに臆せず近づいていくとか鉄のハート過ぎる。
私はMではないんですが、茉百合さんに罵倒されていると何かに目覚めそうでしたよ。
心からの罵倒かと思いきや、本当は晶のことが好きなのがまたツボですね。
本当に素敵過ぎるヒロインなので、できれば本編でちゃんとお家騒動解決までやってほしかったなあと思います。
そんなわけで、とりあえず君の名残は静かに揺れてを注文しました。
他のヒロインのアフターはそこまで興味はないので、Candy Heartの方は見送る予定です。
予想外に良い作品がプレイできて幸せです。
そしてもうちょっとだけ茉百合さんとちゅっちゅしたいと思います。

追記。
OPとOP曲も作品とマッチしてて凄く良かったです。
CDが欲しいと思いました。はい。