るいは智を呼ぶ

茜子ルートクリア。

大団円だとは思いますが、どうも納得出来ない、すっきりしない部分が残ってしまったのが残念。
まずは、呪いの正体、起源について明確な説明がなかったこと。
昔の人がなんか怪しい儀式で能力と呪いを持ちましたと言われてもなあ。
呪いから逃げられる法則についても、結局よく分からなかったし。
呪い持ちではない三宅もルートによっては呪いに殺されてるし、呪いの性質を知りたい。
智が呪いを踏んでもセーフだった時の理由についてはなるほどなと思いましたが、それだと姉が呪いを持っている時に、智にお姉さんがいることをみんなが知ったら呪いを踏むことになるのではと思うのですが・・・。
例えば実際に会ったことがなければセーフだったとしても、惠は少なくとも知ってるわけだし、やっぱりアウトな気がする。
一つのテーマとも言える「呪い」の定義がふわふわしていて、最後まで世界観に没入できませんでした。

そしてキャラの行動に違和感を覚えることがやっぱり多かった。
尹の呪いからみんなが逃げた時に、それで一気に同盟解散にまでなるのはちょっと唐突すぎないかと。
その後にまたゼロから智が同盟を作り直すというシナリオを書きたいがための無理矢理感があった気がする。
他にも呪いを解いた後、火の手が上がった屋敷に惠を置いていく智の行動に違和感が。
呪いを解かないことにしてまで惠の命を繋ごうとした割には、あっさり過ぎる気がしないか。
結果的に置いていくことになっても、一緒に逃げる努力はするのではないかと思ったんだけどなあ。
確かに惠なら、自分はもう長くないし他の人を巻き込みたくないと思ってるだろうけど、主人公なんだしそこを曲げて何とかしてほしかった。

あとは、イマイチ存在理由がよく分からないサブキャラが多かったのも残念かなあ。
ストーリーと無関係の序盤しか出番のない宮和、意味深な割に2回しか出てこないいずるさん、悪役なのかそうでないのか判別しないままフェードアウトした小夜里さん、安定の死にキャラである三宅。
もうちょっと出番か意味があっても良かったのではないかなと。
るいの本の情報を出したいずるさんが一番の活躍かな。総合的な出番は一番少ないのにw

とまあ、不満点を延々と述べてきましたが、全体的には面白かったです。
ただ、結局このルート以外は全てバッドエンドに終わってしまうであろうことを考えると、他のシナリオは何だったのかなあって考えてしまいます。
まあ、伊予ルートでは智のお姉さん死んじゃいますし、必ずしもバッドエンドってわけではないでしょうけど、呪いも解けずにすっきりしないままですからねえ。
そういう意味では茜子は超優遇されてますね。唯一のハッピーエンドルートのキャラという。
個人的には智を除けば智のお姉さんが好みなので、是非とも救済してあげてほしいところ。
茜子ルートでは一応死んではいないみたいだし、FDでお姉さんルートの可能性に期待。

プレイ時間はここまで15時間15分。
まあ普通の長さですね。