グリザイアの果実

蒔菜ルートクリア。
「世界」に抗った結果がこれだよ!
いやまあ、バッドエンドみたいと聞いていたので、雄二が死ぬくらいはあるかなーと思っていたのですが、思ったほど救いがないわけでもなくて安心しました。
蒔菜と雄二が生きているなら、そこで妥協すべきなんでしょうね。
蒔菜の母親の清夏さんは是非とも拷問等のお仕置きをしてやりたい程のクズっぷりですが、そこら辺の補完があれば嬉しいなあ。
しかし事の発端が、宗家が蒔菜の復活に気づいたということで、その原因が7000万の小切手を雄二が受け取ったということを考えれば、そもそも蒔菜のルートに入ること自体がもうバッドエンドを回避できないようになっているのも皮肉な話。
他のルートでもっと普通に過ごせた方が、蒔菜にとっては良いのかもしれないね。
パパと結ばれるのは良いことかもしれないけど、雄二の代わりをさせたくはないし。

主人公の右腕についての設定が出てきたのは、このルートが初めてですね。
本当に雄二が家族を殺したのかどうかはかなり微妙というか、実際は違うんだろうけど、父親を殺した理由なら明白ですね。
清夏さんと同じような人種なら推して知るべしってやつです。
清夏さんを殺さない方を選択したけど、これはまあ間違ってないよね・・・?

このエンディングの後味の悪さは何だろうと考えてみたけど、まずは蒔菜に雄二の仕事を引き継がせてしまったこと、そして結局お家騒動が片付いていないことの2点にあるのかなと思います。
何のしがらみもなく、イマまで通り学園で生活できればそれが一番なんでしょうが、「世界」の強さを考えると雄二も十二分に頑張っているし、最初に書いた通り妥協するしかないんだろうなあ。
ちょっともやもやするけど、他の2つのルートと違って戦闘シーンも多く登場してテンションも上がって面白かったです。
蒔菜ルートには入らない方が幸せだと思うけど、それでもあの道を進んだ二人には幸せになってほしいですね。

プレイ時間はここまで24時間58分。
まだルートを2つも残しているのに、この時間。
結構な大作ですね。
それを苦とも思わないシナリオの面白さが素晴らしい。