“文学少女”と死にたがりの道化

読了。
面白かったです。
死にたがりの道化、とは言い得て妙ですな。
一言で言うとハイパー太宰タイムという感じですかねw
文学少女という、物語を食べてしまうほど好きな女の子と、過去に文学新人賞を取ったことがあり、「美羽」という女の子に囚われている主人公の話。
今回は、人の心が分からない男の子と女の子の悲劇、いや、喜劇と言った方がいいのかもしれないけど。
悠二と竹田さんの二人の話。
前半から後半にかけて、メインは悠二のことでしたね。
他人と同じではない恐ろしさというのは、私も彼ほどではないですが分かるつもりです。
そりゃあ死にたくもなりますね。
自分のせいで誰かが死んだ(と少なくとも本人は思っている)のに、そのことに対して何も感じなかったこと。
そのことに対する自分の醜さ故に、自らを死へ誘おうとする。
そして、彼のことを本当によく分かった唯一のSによって、彼の望みは成就された。
悲しすぎる話です。
どうでもいいけど、Sと彼女と結婚したあの男はその後大丈夫なんだろうかw
特に男。俺ならもう絶対Sとは一緒に居られないと思うんだけどなあ。
そして次に、後半の竹田さん。
軽くサプライズを狙った感があります。
黒太字の文章は誰のものなのか謎でしたが。
なるほど、あなたもそっちでしたか。
屋上で彼女を説得する時の、文学少女らしい説得は面白いなあと思った。
太宰は人間失格走れメロスしか知らないです。
そして、説得は成功して・・・。
人間は変わることは出来るのですかね。
結構色々と考えさせられました。
以下、更なるチラシの裏
遠子先輩かわゆす。ひんにゅーだー、ひんにゅーだー。
美羽って子の話は、いつかちゃんと書かれるのかな。それともこれでおしまい?
心葉も、美羽のせいで太宰気味?
というか遠子とくっついて欲しいと思ったり。
そんな感じ。結構面白かったよ。
結論:太宰ラブ