ピアノの森の満開の下

読了&総括。

寿命があと1週間の妹とともに、小さなサナトリウムへやって来たという割と重そうなお話。
前半は結構軽いノリだったり、そんな遠出をしてサナトリウムへ連れてくるなど、主人公に全然共感できなかった。
かと思えば木花さんに釘を刺されてるのに懲りずに櫻乃とセックスして、それで病状悪化になって自己嫌悪とか、「お前アホだろ」と突っ込みたくなりました。


唯一評価できたのは木花さんの正体ですね。
声優を使い回しにしてるだけかと思いきや・・・。
ただ、木花さんの設定にしろ、最初にチケットをもらってサナトリウムまで来る話にしろ、全体的に説明不足な感じがするね。
強く願いを持つ者だからメフィに呼ばれたって言うのなら、そんなの他にもいくらでもいるだろうし、どれだけの人が呼ばれることになるんだよって話だし、なぜ主人公が呼ばれたかっていう説明にはあんまりならないよね。

櫻乃END1の、あの結婚式も個人的にはどうかなと思った。
花嫁衣装を着せるくらいはいいと思うんだけど、結婚式までやっちゃうのは、死者を冒涜とまでは言わないけどなんか違う気がするんだよなあ。
これはまあ、考え方の違いなんでしょうけど。

あと、やっぱりメフィの存在自体がご都合主義な感じはしますよね。
対価を差し出せば奇跡を起こせるとかチートすぎる。

テキスト自体がそこまで面白いわけではないので、短いとはいえプレイするのはちょっと辛かったかなあ。
プレイ時間は3時間23分。
点数はまあ、短いということもあり70点かな。
どちらかというと木花さんの方が好きでした。はい。