グリザイアの果実

総括。
割と完璧超人な主人公が、ヒロインたちの様々なトラウマ・問題に立ち向かい、解決していくというのが基本的な流れの作品。
主人公の雄二は頭も良く、戦っても強いので安心して見ていられましたね。
日常描写は面白く、シリアス展開も惹きつけられて飽きることはありませんでした。
思わせぶりな設定・伏線が作中では明かされなかったこともあり、そこが不満ではありましたが、総じて非常に良い作品だったと思います。

シナリオ評価は、
天音>>>蒔菜>>幸>みちる>由美子
という感じ。天音がダントツで、次が蒔菜かな。
あの終わり方はちょっと切ないけれども。
キャラ評価も同じですね。

さて、敢えていくつか不満点を挙げてみましょう。

  • 雄二の過去について

一姫については天音シナリオである程度明かされていますが、両親のことについてはあまり触れられず、どのような経緯で現在の仕事に就いたのかがよく分かりません。
それに付随して、千鶴やJB、麻子との関係をもう少し説明してくれたらもっと良かったかなと。
「仕事」についてもできれば明かしてほしかったですが、ある程度推測できる情報は貰ってるのでこれで満足すべきなんでしょうね。

  • 一姫のその後について

できれば彼女のその後の顛末を知りたかったですね。

  • OPについて

最初に街が爆発する描写があるので、それくらい大規模なことが起こるのかと思いきや、吹っ飛ばすのはせいぜい学校の校舎のみ。
ちょっと肩透かしを食らった気分。
まあOPにありがちな過剰演出なのでしょうが、このゲームならそれくらいやってもおかしくないと期待してしまったので。

  • 入巣清夏について

陵辱ルート希望w
いやほんと、FDがもし出るなら是非ともあっさり殺したりせず嬲ってほしいですね。
ストーリー上好きになれないキャラですが、だからこそぐっときます。

  • ハーレムルート希望

既に不満点じゃなくて要望になりつつありますがw
雄二なら全ヒロインの問題を解決することも不可能ではないと思いますが・・・流石に買い被りすぎでしょうか。
全員を攻略したいというよりは、誰かのルートに入ると他のヒロインの問題が残ったままになるので、それが嫌なんですよね。
正史として無理なら、IFルートとしてでもいいから見てみたいものです。
これもFD希望という話に繋がりますw

さて、この作品の点数ですが、久しぶりにとりあえず95点をつけちゃいます。
上記のような不満点もあるので、94点でもいいかなと思いましたが、それでも面白かったですしね。
年末の調整で1〜2点下げるかもしれませんが、暫定は95点で。

プレイ時間は34時間40分。
3月20日にプレイを開始して、僅か28日でクリアしてしまいました。
平日は疲れててプレイできない日もかなりあったので、1回1回のプレイでかなり集中してできましたね。
プレイ時間は長めですが、体感時間は短かったです。

ほんとに良い作品でした。
このゲームに出会えたことに感謝。