グリザイアの果実

天音シナリオクリア。
文句の付けようのないほど綺麗な終わり方をしていたんじゃないでしょうか。
シナリオの良さも随一だし、エンディング後のあのCGの演出、天音さん明らかに優遇されてますな。
ほんと買って良かったよこのゲーム。
こう言ってしまうとアレですが、主人公も含め不幸自慢大会の様相を呈している今作品、天音が一番ひどい過去だったのではないかなと思います。
蒔菜も相当酷い目に遭ってはいますが、まあ私の主観で判断するとね。
カニバリズムの描写があるとは聞いていたけど、これはしょうがないとしか。
それに、天音自身は最後まで「人間」であったわけだし。

大きく気になることは一つ。
それは、一姫は結局どうなったのかということ。
選択肢ミスって最初はうっかりバッドエンドだったので、一姫の手紙は読んだんだけど、結局彼女のことは想像に任せるしかないのかな。
個人的には生きてるような気もするけど、状況が状況だけにいくら一姫でも厳しかったのかもしれない。
そういえばバッドエンドだと一姫の手紙は読んだけど、トゥルーではあの場所に行った描写がなかったよね。
結局行ったのかなあ。分からん。
あの手紙読んだところで、その後の二人の人生にさして影響はなかったと思うけど。

雄二の正体については、結局明らかにされることはありませんでしたが、おおよそ推測できるくらいの情報は出ていましたね。
俸給制ということで国家公務員なのでしょうね。かなり特殊な任務ではあるけれど。
生い立ちについてもあまり語られることがなかったですが、それはちょっと残念だったかな。

雄二に「一目惚れ」したという言葉の本当の意味、プレイ開始から振り返って天音の行動を考えると、こみ上げてくるものがあります。
天寿を全うすることで、ついに赦された天音。
あちらの世界でも雄二と仲良くしているといいですね。

全体を通して気になる部分は残りましたが、こんな綺麗な終わり方をされたらぐうの音も出ません。
私の完敗でございます。
天音というヒロインも好きだったし、シナリオも良く出来ていてやっていて非常に楽しかったです。
プレイ時間は34時間40分。
長いようで短かったです。
楽しい時間をありがとう。