この前読んだ本はシリーズになっていて。
今日で3冊目を読み終わったんですが、順番間違えたようで1,3,2と読んでしまったみたいです。
今日読んだのは2番目の本。クビシメロマンチストって名前。
まあ他の2冊も十分過ぎるほど面白かったのですが、今回は更に凄かった。
壊れてるね。いろいろ。
この主人公が、どうにも他人には思えないのですよ。
憧れてる、のかなぁ。
読んだ人は分かると思いますが、憧れるような奴ではありませんよね。
残酷で、冷めていて、外れていて。
凄いなって、思う。


そういう風に思うのは、自分もどこか外れている、と思っているからかもしれない。
だから、彼を自分に重ねる。
しかし、ただ単にかっこつけたいだけなのかもしれない。
いや実際、その可能性が高い。
彼は外れるだけのバックグランドがあったのだろうが、自分はどうなんだ?
ずっと平和とは言えないだろうが、概ね平穏な日々を過ごしてきたはずだ。
嫌なことはあったにせよ。
他人と関係を持たずに生きるのは、他人に興味が無いと言い切れるのは、孤高で、魅力的なようにも見える。
しかし。
彼のように生きる必然性が、俺にはあるのだろうか。
結局、過去に傷を持った悲劇のヒロイン、この場合はヒーローになるんだろうか、それになれたらと、憧れているだけではないのか。
自分の醜い部分は自分がよく分かってる。
だけど、それは自分だけではないはず。
他の人と比べなければ、自分が外れてると言えるほど醜悪かどうかは分からない。
あるいは、他の人より変わった存在になりたいと思ってるだけなのか。


難しいね、難しい。
本を読んで影響を受けることなんて多々あるから、こんなの一時的な感慨に過ぎないのかもしれない。
でもね。
やっぱり、ちょっと自分は変なのかなって思うことはあるよ。
ここでちょっと具体的なことは言えないけど、私って、ほんとにドライなんですよ。
冷たい、と言った方がいいのかな。
欠陥品じゃないかと、思いたくもなるし、いっそそう言ってくれた方がすっきりするね。
まあ、わざわざ言う人もいないと思うけど、「そんなことないよ」なんて言葉が欲しいわけじゃない。もちろん。
ま、しょせん全部ただの戯言ですよ。